埼玉吹奏楽NEWS No.14 平成14年2月1日(金)発行 朝日新聞・埼玉少年少女スポーツ(文化面)

第29回マーチングバンド全国大会

 

【1月19日、千代田区】第29回マーチングバンド全国大会(主催=全日本マーチングバンド・バトントワリング連盟)が東京都の日本武道館で行われ、中学生の部で関東代表の春日部中と、春日部豊野中がそろって金賞に輝いた。また、立明学院茂幼稚園(吉川市)が優秀賞を受賞した。


 中学生の部には、全国から地区大会を勝ち抜いた代表18枚が参加。本県からは
立明学院茂幼稚園が優秀賞、春日部中吹奏楽部チャレンジャーズと、春日部豊野中吹奏楽部が関東代表として出場し、両枚ともに金賞に輝いた。春日部中は2年連続2度目、豊野中は初出場での受賞となった。また、高校の部でも埼玉栄高校が金賞を受賞するなど、埼玉
県のレベルの高さを印象づけた。


悔いなく爽やかに ▼春日部中
 木村信之顧問の話「全員『ミス・サイゴン』に惚れていました。忘れられない1曲になりそうで
す。3月21日の定期演奏会で再び『ミス・サイゴン』が蘇ります。ご期待ください」
 片野みず穂部長の話「今回は悔いなく爽やかに終われたと思います。当然私たちも頑張ってきましたが、いつもどこでも応援してくれた家族、友だち、先生方、地域の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」
 伊藤絵理ガードチーフの話「今回の目標は『何が何でも悔いは残さない』ことでした。この『ミス・サイゴン』は私たちだけで作り上げたのではなく、たくさんの方々の協力があって完成したものだと思います。最高の『ミス・サイゴン』でした」

 酒井彩ピットチーフの話「今回の日本武道館は今までで最高の演奏ができたと思います。鍵盤打楽器担当はほとんどの人が管楽器からの応接で、なかなか上手くできずトラブルもありましたが、最後に一つになれ、最高の演奏になりました。」

 

夢のような時間 ▼春日部豊野中

 横田和子顧問の話「心に響く音楽をつくるために人の心をわかる人になろうと常に『心』を磨くことを活動の基盤としてやってきました。青春ドラマさながらの純粋でいじらしい姿をたくさん見せてくれた可愛い54人の部員に心から『よくやったね』と言いたいです」
 中島直実副部長の話「8分間は夢のような時間でした。半年間におよぶ練習やドラマの一つひとつが思い出され、演奏中涙が出そうになりました」
 石井なつみガードチーフの話「金賞と聞いた時は驚きすぎて声も出ませんでした。最高のものを作ろと共に頑張ってきた仲間との思い出が浮かびました。こ
の思い出を一生忘れません」
 甲斐誠パーカッションの話「やり切った!というのが僕の感想です。暑い夏から凍える冬の練習の成果をすべて出し切れました。金賞と知り皆で泣きました。豊野中最高!マーチング最高!」