第49回の次は第42回?? コンクール回数誤る

 昨年の吹奏楽コンクールの際に、コンクール回数の誤りの指摘がありそれについて調査結果がまとまった。(埼玉県吹奏楽連盟の資料より)

 もともとの発端は、昨年のコンクール回数が第49回というのはどうも多すぎるのでは?という指摘から発したものだった。埼玉県吹奏楽連盟は昭和34年に発足した。それからコンクールが始まったのだから、どう考えても多いのである。では、どこで間違ってしまったのか。資料によると第1回埼玉県吹奏楽コンクールは1960(昭和35)年に行われた。それを考えると2000年度は「第41回」でなければならないはずだ。

 全日本大会や旧関東大会は戦前の回数も含めて現在の回数になっていることは間違いない。一方、埼玉県大会は埼玉県吹奏楽連盟発足以前には行われていなかったことが確認されている。そこで過去の埼玉県大会のプログラムの表紙を見てみるとある発見があった。それは、1980年の埼玉県吹奏楽コンクールの表紙には「第29回関東吹奏楽コンクール 埼玉県大会」と記載されていた。しかし、翌年のプログラムには「第37回関東吹奏楽コンクール 第30回埼玉県吹奏楽コンクール」となっている。

 なぜ関東大会の回数が一気に増えたかというと、1980年に記載された回数は戦後に行われた回数で、1981年のものは戦前のものも含まれた回数なのである。そこで1981年のプログラムで埼玉県大会の開催回数を1980年の関東大会の回数をそのまま拾ってしまい、「第30回」としてしまったのがそもそもの誤りだったのである。関東大会は戦後1952年より開催されているので埼玉県吹奏楽連盟が発足するまで8年間分多く計上されてしまったというわけだ。そして、今日までその回数をずっと引きずってしまったというわけだ。

 埼玉県吹奏楽連盟は平成13年度の吹奏楽コンクールより回数を訂正して、本来ならば次回は「第50回」大会てあったが、それを訂正し「第42回」として行われる。

(埼玉県吹奏楽連盟資料より一部抜粋して編集)